It's妄想なの、また。

アイドルと音楽と私

嵐を旅する展覧会

どうもこんにちは。いろどりです。


行ってきました、
「嵐を旅する展覧会」。


超絶ダメ元で9月の唯一空いてる平日に申し込んだら見事に当たってしまい、久し振りに働いてくれた名義に感謝申し上げながら六本木へと足を運んだ次第です。




⚠️ここからは完全なるネタバレになるのでこれから行く方は見ないことをお薦めします⚠️





















まず六本木ミュージアムの入り口に足を踏み入れた瞬間、目の前に超巨大な背中合わせにのあいがいらっしゃって思わず写真撮りそうになった。いやさっき「写真撮影は禁止です」って言われたばっかやん。聞いてたんかお前。

今回のコンセプトなのか、入ってすぐの壁一面に巨大な嵐が山とか土みたいな色の服を着て横たわってる写真が張られていた。どんなコンビ厨にも対応できるよう(?)、様々な絡まり方で重なり合った嵐たちに迎え入れられる。身分証明書と電子チケット確認の列に並ぶ間暇なのでずっと櫻井さんの涙袋眺めてた。


ここから順番に書いていこうと思ったけど面倒になってきたので印象に残ったところだけ書こう。うん。そうしよう。


一番最初は四方が映像に囲まれたスペースで、「葉担は右奥」と聞いていたので右奥死守したら天国に行けました。映像内の相葉さんをニヤニヤしながら見上げる私さぞかしキモかっただろうな。

次のスペースは今までのライブのオフショット(たぶん10周年以降くらいから)が大量に貼られてた。

オフとは思えないメンバーの美しさに見惚れる。やっぱり嵐はライブしてるときが一番かっこいいからその前後も格好いいに決まってた。
ソファと机の隙間で柔軟する相葉さんとその前のソファに座って(おそらくスタッフと)真剣な顔で打合せする櫻井さんにときめくしかない。
始まる前の真剣な表情、終わった後の笑顔、全部全員いい顔だった。

この時点で好きでしかないな~と思っていたら次は衣装展示コーナーで、ぽぷこんとか10周年とかあゆはぴとかの頭の衣装が主だったかな。スパンコールの量と生地の厚みと肩についた装飾の派手さよ。こんなの着て踊ってんのか…すごいな…。

次が最初のピカンチの時の写真集の話で、岡本健一さんのコメントが書いてあった。もうちょっとここで泣きそうになる。

カメラを向けられた5人の表情が印象的で、棘を纏ったような潤、自嘲的な表情にも見える翔さん、何もわからないけど一生懸命な相葉さん、何も考えていないようで何でもこなす大野さん、飄々とした二宮さんの等身大の5人がそこにいた。

この頃の5人は、不安だから5人でいたのかもしれない。誰も未来が見えなくて、不安で、とにかく頑張るしかなくて、そんな時に隣を見たら同じ気持ちの人がいて、メンバーが頑張ってるなら俺も頑張る、そんな気持ちでいたのかもしれないなあ。


それから15年くらい経って、潤は天真爛漫に笑うようになって、翔さんはアイドルである自分を誇りに思うようになって、相葉さんは優しくて強い人になって、大野さんは変わらない雰囲気のまま見せない努力を続けて、二宮さんはひねくれたまま嵐を大好きになって、みんなここにいる。


ここにいてくれているし、ここにいたいから、ここにいる。
5人でいたいから、5人じゃないとだめだから。


だといいなあ、といういちオタクの希望的観測ではあるけれど。


途中から、ああこの人たちには死ぬ瞬間まで幸せでいてほしいな、という謎の感情が生まれた。知り合いでもない人の幸せをこんなに祈れること、人生でそうそうないなと思う。


5×20の歌詞が白い文字になって雨のように降り注ぐ真っ暗な空を模した壁を見て、ああそう言えば嵐ってそういう意味だったな、と思い出す。

悪天候とか、悪いことが訪れるとか、良くない意味のはずの言葉が、
私にとって、(もしかしたら多くの日本人にとって)こんなに明るい印象を持つ言葉になったこと。

改めてすごいな、と思った。
言葉の意味を5人で変えた。すごいな、嵐。


書体フェチにはたまらなかったのが櫻井さんの部屋。
直筆のラップ詞を直していく過程が映像で映し出されるのも最高だったけど、その奥に書いてあった5×20の歌詞が歌詞カードをまんま拡大したもので、この斜体を見ると櫻井翔のラップ詞、って頭に浮かぶようになってる。それを感じられたのが嬉しかった。

櫻井翔の紡ぐリリックが好きだ、と改めて感じた。
品のある人のヒップホップってなかなか見たことないけど、櫻井さんのラップは年を追うごとにどんどんまろやかになっていって、それが寂しく思うこともあったけど、櫻井翔という人間がそのまま詞に現れていると考えると、素敵だなあと思う。

でも彼の根底に眠っているヒップホップ精神、向かってくる奴は容赦しねえ根性が、休止会見で現れてたなあと。丁寧な物腰で対応しているように見えたけど目が完全にキレてて、すごい好きだったなあの翔さん。


嵐はほんわか平和なイメージの後ろに「研いだ爪隠し牙を剥く」と「外野の言葉はシカトする」っていう精神を隠し持ってるところが魅力のひとつでもあるので。ただ馴れ合いで仲良くしてるだけのおじさんたちではない。だから離れないんだろうね。外野がどんなに騒いでも。


何の話かわからなくなってきてしまった。

とにかく素敵で、嵐にとってもファンにとっても、かけがえのない20年間だったんだろうな、と思わせてくれる展覧会でした。

最後の20年間のライブを振り返る映像のバックに流れてたインストゥルメンタルバージョンのA・RA・SHIの音源めちゃくちゃ欲しい。涙腺刺激がすごかった。しんどい時これ聴いて泣きたい。

グッズは買う予定になかったポストカード集合を買ってしまいました。辛い時に眺めて心を取り戻す時用に。


('◇')<おれの幼少期めちゃんこかわいかったでしょ!!!!あとスタイルもよかったね!!!!